ミッション(Mission)

語源

「Mission」という言葉は、ラテン語の「missio」に起源を持ち、「送る」や「派遣する」という意味の「mittere」から派生しました。元々は宗教的な文脈で使われ、使徒や宣教師が神の言葉を広めるために遣わされる「使命」を指していました。時代が進むにつれ、この言葉は探検やビジネスなど、より広い範囲での目的や目標を示す用語として進化しました。現代では、組織や個人の追求する目標を表す広範な意味を持つようになりました。

概要

ミッション(Mission)は、チームや組織が存在する理由、そして活動を通じて達成しようとする究極の目標を示す声明(Statement)です。
声明(Statement)とは、組織やチームが大切にしている目標や理念をはっきりと述べた文章のことです。

この声明は、組織の根本的な価値と目指すべき方向を明確にし、内外に対して組織のアイデンティティを表明する核心部分です。
チームにおいてミッションは、共通の目標を提供し、一致団結して目指すべきことを明示します。

ミッション(Mission)を設定する意義

組織(チーム)内へのメリット

  • 方向性の確立: ミッションは、チーム全体が目指すべき具体的な目標を定め、日々の業務や長期計画の指針となります。これにより、意思決定がスムーズになり、各活動が大きな目的に貢献することがはっきりします。
  • モチベーションの促進: 明確なミッションは、チームメンバーのやる気を引き出し、業務への熱意を高めます。共通の目標に向かって協力することで、職場の雰囲気が向上し、チームの結びつきが強くなります。
  • 組織文化の構築: ミッションは、組織の価値観を反映し、文化の礎を築きます。これにより、新メンバーが組織の理念や目標を理解しやすくなり、チームにすぐに溶け込むことができます。
  • 成果の測定: ミッションは、組織の成功をどう測定するかの基準を提供します。設定した目標に対する進捗を評価し、必要に応じて戦略や取り組みを調整するための指標となります。

組織(チーム)外へのメリット

  • コミュニケーションの向上: 組織が何を目指しているのか、どのような価値を提供しようとしているのかを、外部の関係者やクライアントに明確に伝えることができます。これは、信頼関係を築く上で非常に重要です。

まとめ

ミッションを決めることは、ただの形だけの作業ではありません。これは、組織やチームが目指すべきはっきりした目標を設け、みんなで一緒に進むべき道を示す大事な土台です。この共通の理解は、チーム内の話し合いをスムーズにし、目標を達成するための力を一つにまとめる重要な役割を果たします。ミッションは、チームが直面する難問を乗り越え、ずっと成長し続けるための道しるべです。

ミッション(Mission)は組織の「羅針盤」といわれています。
あえて言葉にすることで、より早く共通認識が組織の中・外で浸透しやすくなるため、医療の中でのチームでもとても大事な要素です。

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ビジョン(Vision)

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